シンガポールで兵役について考える


シンガポールにいる間、僕はアーヴィンという
友人の家でお世話になっていました。

彼は現在22歳。
インド系の彼はとても頭の良い青年で、
おまけにガタイも良い。

というのも、彼はしばらく前まで兵役に行ってたからです。

アーヴィンに、兵役の頃の話をたくさん聞いたんですが、
[tegaki]けっこう楽しかったらしいです[/tegaki]

アーヴィン「研介さんは、兵役についてどう思う?」

僕「若者が身体鍛えてもらって、礼儀も叩き込まれる
それ自体は良いことだと思うよ」

強制的にやらなきゃいけない事があるなら、
今、問題になってるニートとか引きこもりの数も
随分減るんじゃないかと思います。
ただし、これは他人事であればの話。

アーヴィン「じゃあ、何が問題?」

僕「日本では第二次世界大戦の影響でかなり
軍隊アレルギーの人が多いんだよ。
あと、すごくバイオレンスなイメージもある」

アーヴィン「バイオレンス?」

僕「水木しげるの戦記物とか読んでたら、
上官がとにかく理不尽ですぐに暴力を振るうって
イメージが強いね」

アーヴィン「へー。僕の場合は違ったな」

僕「どんな感じ?」

アーヴィン「毎晩、軍曹達とモンハンやってた」

マジすか。

アーヴィン「あとさー、将来の不安とか考える暇無いし、
ナイトクラブとか、他にもいろんな国行ったり、
貴重な体験だったよ」

僕「それはちょっと魅力」

しかし、戦争や災害が起これば真っ先に
駆けつけなければならないのが軍隊です。

アーヴィンは運が良かっただけと言えなくもない。

力を持つという事は、同時に自制心を持たなきゃいけないという事でもあります。

古来日本でも、侍は刀を持つ代わり、
士道を強く求められました。

今の日本で兵役は実施できるのか?
ブラック企業という言葉があるように、
人を人とも思わないようなリーダーが増えてる日本で
僕は疑問を持たざるを得ないのです。


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